洗濯は、仕分けなどの下準備から干すまでの手順を押さえることで、キレイに仕上げることができます。お気に入りの服や毎日着る肌着をよいコンディションにしておくために、洗濯の基本を確認しておきましょう。
近年は、花粉やPM2.5などの影響、また防犯面などの理由で室内干しをする人も増えているようです。洗面所に隣接したランドリールームを設けて、造作で物干し竿を吊るすような間取りもあります。ランドリールームを希望するなら、マイホームの建築や購入を検討されるのもいいかもしれません。
2024.09.26最終更新
日々の家事として必ず行う「洗濯」ですが、洗濯機に全てお任せすればよいと思っていませんか?実は、洗濯には表示マークのチェックや、きれいに仕上げるための下準備から正しい干し方まで、いくつものポイントがあります。これらをきちんと押さえることで、仕上がりがぐんとよくなります。
この記事では、洗濯のやり方の基本ポイントについて解説します。正しい洗濯のやり方をマスターして、毎日の洗濯を効果的に行いましょう。
まずは、洗濯機を回す前にやっておくべきことをチェックしましょう。
平成28年12月、衣類など繊維製品の洗濯表示が新しい記号に変更されました。変更後の洗濯表示マークは、5つの基本記号と付加記号、数字の組み合わせで構成されています。また、記号だけでは伝えきれない情報は、記号の近くに簡単な言葉で記されています(例:洗濯ネット使用、あて布使用 など)。
洗濯表示マークには、衣類の洗い方や干し方、やってはいけないことなど、洗濯をするにあたっての大切な情報が示されています。衣類のタグに表示されている洗濯表示マークを確認しておきましょう。
泥が付くなど汚れた衣類は、他の服に汚れが移らないよう洗濯前に仕分けておき、別洗いします。また、色落ちしやすい衣類と白い衣類も色移りを防ぐために仕分けておき、別洗いしましょう。
手洗いマークの付いた衣類は、仕分けた上で洗濯機の手洗いモードで洗うか、自分で手洗いします。ただし、縮んだり型崩れしたりする可能性があるため、大切な衣類の場合はクリーニングに出す方がよいこともあります。
衣類のポケットにティッシュペーパーや硬貨、電子機器などが入っていないかチェックします。うっかり洗ってしまわないようにしましょう!
ボタン付きの衣類は、ボタンを開けたまま洗うことで、縫い糸のダメージを押さえられます。一方、ファスナーは閉じて洗うようにすると、他の衣類への引っかかりを防げます。
洗濯機は、衣類同士を擦り合わせて洗うため、外側に出ている部分の汚れの方が落ちやすくなります。汗や皮脂汚れは衣類の裏側に付くため、裏返して洗うことでしっかりと汚れを落とせます。皮脂や汗が付きやすい靴下や肌着は、裏返しておくとよいでしょう。
また、ニットやセーターは摩擦により毛羽立ち、毛玉ができやすくなります。裏返しにすることで表側の摩擦が少なくなり、毛玉ができにくくなります。
食べこぼしや襟袖の黒ずみなどは、洗濯機洗いだけでは落ちにくいものです。予洗いとして、液体洗剤をしみ込ませたり、固形洗剤などで部分洗いをしたりしておきます。黄ばみ汚れの場合は、酸素系漂白剤につけ置きしておきましょう。
洗濯表示マークの近くに「洗濯ネット使用」と指示されている場合は、洗濯ネットに入れます。指示がなくても、大切に洗いたい衣類は洗濯用ネットに入れておくと安心です。
さまざまな種類の洗濯洗剤があり、どのように使い分けたらよいか迷うこともあるでしょう。ここでは、洗濯洗剤の選び方を解説していきます。
漂白剤は、洗剤では落ちない色素を分解して落としてくれます。
毎日のルーティンである洗濯機での洗濯。その手順を改めて確認しておきましょう。
洗濯が終わったら、次は干す作業です。干し方次第で仕上がりが変わりますので、ポイントを押さえておきましょう。
まず、洗濯が終わったら、すぐに洗濯物を取り出します。そのまま放置しておくと、雑菌が繁殖して嫌なニオイの原因になるため気を付けましょう。
取り出したら、洗濯物を振って余分な水分を落として、シワを伸ばします。この作業を行うことで、前部分と後ろ部分が剥がれて風の通りがよくなり、乾きやすくなるメリットもあります。ただし、伸びやすいニットは振らずに、軽くたたいてシワを伸ばす程度にします。
干し方には次のような種類があります。
なお、色の濃い衣類や綿、麻、シルク、プリント柄は色あせしやすいため、直射日光を避けて陰干しをしましょう。
A.手洗いには次のようなやり方があります。
手洗いした衣類は洗濯ネットに入れて、洗濯機で30秒~1分間脱水します。その後、洗面器に水をためて、泡や濁りがなくなるまで水を変えながら数回すすぎます。再び、洗濯機で30秒~1分間脱水して、すぐに干します。
洗濯は、仕分けなどの下準備から干すまでの手順を押さえることで、キレイに仕上げることができます。お気に入りの服や毎日着る肌着をよいコンディションにしておくために、洗濯の基本を確認しておきましょう。
近年は、花粉やPM2.5などの影響、また防犯面などの理由で室内干しをする人も増えているようです。洗面所に隣接したランドリールームを設けて、造作で物干し竿を吊るすような間取りもあります。ランドリールームを希望するなら、マイホームの建築や購入を検討されるのもいいかもしれません。
執筆者
川口章子
情報誌の広告ディレクターとして、求人広告や商品広告の制作に従事した後、フリーランスとして独立。住宅、インテリア、マネー、家計、レジャーなど暮らし関連などの幅広い分野で編集、取材、記事制作に携わっている。