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【大阪最強のパワースポット】
住吉大社の神職さんに聞く1800年の歴史と“願いを叶える” ご利益巡り&開運ルート

2026.01.16最終更新

【大阪最強のパワースポット】住吉大社の神職さんに聞く1800年の歴史と“願いを叶える” ご利益巡り&開運ルート

大阪市住吉区に鎮座する住吉大社は、全国に約2300社ある住吉神社の総本社として、約1800年にわたり人々の暮らしを見守ってきました。地元では「すみよっさん」の愛称で親しまれ、初詣や節目の参拝で多くの人が訪れる名社です。今回は、権禰宜の武田昌也さんに、歴史や本殿の建築美、願いを叶えるスポットなど、住吉大社の魅力をたっぷりと伺いました。

全国約2300社の総本社!住吉大社の歴史とご神徳

住吉大社の魅力を知るうえで欠かせないのが、その始まりとご祭神の物語です。権禰宜の武田さんに伺った創建の背景や神様の由来、ご神徳について紹介します。

創建1800年前!“お祓いの神”住吉大神の由来とは

住吉大社の歴史は古く、創建は神功皇后(じんぐうこうごう)が住吉大神をお祀りした西暦211年と伝えられています。ご祭神である住吉大神とは、「底筒男命(そこつつのおのみこと)、中筒男命(なかつつのおのみこと)、表筒男命(うわつつのおのみこと)」のことで、この三神を総称して「住吉三神」とも呼ばれています。

武田さんは「この三神は、イザナギノミコトが黄泉の国から戻った際に身を清めた禊(みそぎ)のときに生まれました」と神様の由来について説明します。
「日本神話に出てくる最初の夫婦の神様がイザナギノミコト、イザナミノミコトですが、さまざまな神様を生む過程で妻のイザナミノミコトが亡くなってしまいます。イザナギノミコトは黄泉の国まで妻に会いに行くんですが、見てはいけないと言われた妻の姿を見て、現世に逃げ帰ってきます。黄泉の国に行って体がけがれてしまったため海で体を清めます。その際に海の底・真ん中・表面で生まれたのが住吉大社に祀られている三神だといわれています。お祓いの神様といわれるのは、その禊に由来しているんですね」。

商売繁盛、安産、航海安全、厄除けなど多岐にわたるご神徳

住吉三神は海にゆかりのある神様であることから、航海の安全や厄除けを願う人々から厚く信仰されてきました。その他にも、さまざまなご神徳で知られています。初宮詣や七五三、縁結び、夫婦円満、安産など家庭円満を願う参拝者も多いそうです。また、日本の国土や産業と深い関わりをもつ神様として、商売繁盛や仕事運を願って訪れる人も少なくありません。

デザイン性の高さに注目!思わず集めたくなる「刺しゅう入り御朱印」の魅力

住吉大社では、通常の御朱印「住吉大社」のほか、月ごとにデザインが変わる限定の“刺しゅう入りの御朱印”も人気を集めています。月替わりで、住吉大社に縁のある季節やモチーフが丁寧に刺しゅうされていて、参拝の記念として楽しみに訪れる人も多いそうです。
「当社に関係の深い絵柄になっています。大阪場所にちなんで相撲や一寸法師の絵柄などもあります」と武田さん。また、月に一度の“初辰日”には、境内の4社を巡ることでいただける特別な御朱印、例祭日にのみ授与される限定御朱印もあるそうです。

開運パワーがいっぱい!“国宝の建築美”と“願いを叶えるスポット”

およそ3万坪の住吉大社の広大な境内には、国宝の四本殿をはじめ、多彩な開運スポットが点在しています。武田さんの案内に耳を傾けながら、見どころの一部を写真とともに巡っていきます。

圧巻の光景!国宝指定されている稀少な建築様式「本殿 住吉造」

住吉大社を訪れた人がまず目を奪われるのが、国宝に指定されている四つの本殿です。反橋を渡ると正面に見える第三本宮、その奥に第二本宮、さらに奥に第一本宮が縦直列に並び、第三・第四本宮が横並列という独特の配置。まるでひとつの船団が大海原へ向かって進むようなダイナミックな景観が広がります。

「すべて西向きで並んでいるのは、大阪湾を望むためなんです。行き交う船の安全を見守るためだと言われています」と武田さん。三棟が縦に並び、もう一棟が横に並ぶこのスタイルは全国でも珍しいものだそうです。
「住吉造」と称される現在の本殿は、いずれも1810年に再建されたもので、桧皮葺の屋根と切妻造のシンプルな美しさが際立ちます。古い歴史をそのまま伝える空間に立つと、自然と背筋が伸びるような厳かな雰囲気に包まれます。

絶対に見逃せない!“人生の願いを叶える5つのパワースポット”

境内には、歩くだけで気持ちが整うような開運スポットが点在しています。ここでは、武田さんに教えていただいた「願いを叶える」5つの見どころを順に紹介します。

1.渡るだけでお祓いになる「反橋(太鼓橋)」

住吉大社の象徴ともいえる反橋は、太鼓橋の愛称でも親しまれています。「正式には“そりはし”と濁らない読み方なんですよ。渡るだけでお祓いになるとされています」と武田さん。橋脚は淀君が寄進した慶長年間のものが今も使われているそうで、最大傾斜が約48度とかなり急です。かつては橋板(人が通行する部分)には下駄の突起部分を引っかける穴が4列に88カ所あいているだけで、上り下りするのは今よりずっとスリルがあったそう。現在は階段状になっており、写真映えする人気スポットとなっています。

2.商売発達・金運アップの「初辰まいり」と招福猫

住吉大社といえば「初辰まいり」が有名で、毎月最初の辰の日に住吉大社の境内外にある4つの末社(種貸社、楠珺社、浅澤社、大歳社)にお参りをすると願いが叶うとされています。

なかでも人気なのが、楠珺社(なんくんしゃ)の「招福猫」。右手で金運、左手で人を招くとされる2種類があり、偶数月は右手の招き猫(商売発達)、奇数月は左手の招き猫(家内安全)を集め、4年で48体そろうと満願成就の証として一回り大きな招福猫に交換します。最終的には24年で“大願成就”となるそうです。毎月の積み重ねが願いを育てるようで、長く愛されてきた住吉大社ならではの風習です。
なぜ商売繁盛ではなく「商売発達」という言葉を使うのかについて、武田さんは「初辰の懸詞の『発達』とは、物事が理想の形へと向かっていくという意味が込められています」と説明します。

3.子宝・安産・立身出世!一寸法師ゆかりの社と「誕生石」

初辰まいりの最初に訪れる種貸社には、一寸法師のお椀が展示されており、物語の世界に触れられる写真スポットがあります。「御伽草子」に出てくる一寸法師の物語には、「子どもに恵まれない夫婦が住吉の神様に祈って子を授かった」逸話があり、子宝・安産・立身出世の神としての信仰が続いています。
反橋近くにある「誕生石」も外せないスポット。源頼朝に寵愛された丹後局がこの場所で薩摩初代藩主である島津忠久公を出産したと伝わり、安産のお守りとして石を持ち帰る風習が生まれました。「今では年間1万2000人ほどの妊婦さんが安産祈願に訪れます」と武田さん。願いの強さが伝わる場所です。

4.運気アップ!五所御前で「五・大・力」の石を探して心願成就

住吉大社の中でも特に神聖とされるのが本殿の奥にある五所御前。1800年前、この場所の大樹に三羽の白鷺が降り立ったことから、神功皇后が住吉大神を祀る場所をここに決めたとされています。
ここでは、玉砂利の中から「五」「大」「力」と書かれた小石を探す“願掛け”が行われています。武田さんによると「五大力は体力・智力・財力・福力・寿(命)力のことで、願いを叶える五つの力なんです」とのこと。見つけた石はお守り袋に入れて願いが叶うまで大切に持ち、達成したら“倍返し”で石を返納します。小さな石に思いを託す、住吉大社ならではの静かな信仰の形です。

5.願い事が叶うか占う!行列のできる「おもかる石」

住吉大社の境内を出て、南へ徒歩2分ほどのところにある末社・大歳社には「おもかる石」があります。週末には行列ができるほどの人気スポットです。占い方は、お参り(二拝二拍手一拝)してから、石を持ち上げ重さを確認。次に石に手を添えて願掛けをして、もう一度石を持ち上げます。2回目に持ち上げた方が軽く感じれば願いは叶うとされています。
3つの石があるため、順番を待ちながら静かに願いを整える時間も印象深い体験になります。軽くなるか、重いままか……心の内がそのまま石の重みにあらわれるような、不思議で楽しいスポットです。

文化・文学の舞台!住吉大社に伝わる歴史エピソード

住吉大社は、長く文学の舞台にもなってきた場所です。境内を歩いていると、万葉の時代から続く人々の祈りや、海とともに生きてきた歴史があちこちに感じられます。

「万葉集」にも登場!海の守り神としての歴史

「昔はこのあたり一帯が“住吉の港”で、松林と海が広がっていたんです。遣唐使もここから旅立ったと伝えられています」と武田さん。鳥居をくぐってすぐの場所には、その様子を描いた「遣唐使進発の地」のレリーフがあり、当時のにぎわいを今に伝えています。「万葉集」には、彼らの無事を祈る歌がいくつも収められており、その一部を刻んだ「住吉万葉歌碑」も境内に建てられています。大和川の掘削工事によって海は沖へ遠のきましたが、海の守り神としての歴史は、歌や石碑の姿で今も息づいています。

航海の安全を祈願してさまざまな業界から寄進された「石灯籠」

境内や参道にずらりと並ぶ石灯籠も、住吉大社の歴史を物語る存在です。その数は大小あわせて約600基。江戸時代以降、海運業者や問屋筋の人々が、航海の安全や商売の繁栄を祈願して奉納してきたとされています。その背景について武田さんは、「海が荒れれば、すべてを失うこともあった時代です。無事に戻れて大きな財を得られたことへのお礼として灯籠を奉納したのでしょう」と語ります。
ひときわ目を引くのは、反橋を渡った先の神池の南北に建つ玩具商組合の大きな灯籠。御代替わりのたびに台座を継ぎ足して修復してきたため、平成から令和の改元時の修復で高さが約8メートルに達したそうです。約500の企業名や人物名がぎっしり刻まれたその姿から、長年にわたる信仰と支え合いの歴史が感じられます。

国の重要無形民俗文化財 五穀豊穣を願う「住吉御田植神事」

住吉大社の年間行事のなかでも特に重要とされるのが、国の重要無形民俗文化財に指定されている「住吉御田植神事」です。神社の境内に広がる田んぼ(御田)を前に、「ここは約2000平方メートルの広さがあります。全国各地に田植行事はありますが、当社の住吉御田植神事は規模も大きく、儀式の形をほとんど崩さずに続けているのが特徴です」と話します。
取材の日には、たわわに実った稲穂が風に揺れていました。秋にはその稲を刈り取って「宝之市神事」で神前にお供えするとのこと。夏の「住吉祭」や、秋の夜空を楽しむ「観月祭」とあわせて、四季を通じて地域の人々に親しまれる行事が受け継がれています。

神職さん直伝!開運・ご利益を巡る「参拝ルート」と「作法」

せっかく住吉大社を訪れるなら、少しでもご利益をいただける参拝の仕方を知っておきたいところ。ここでは、武田さんに伺ったおすすめの参拝ルートや、お参りの基本作法について紹介します。

正式参拝コースとおすすめ参拝ルート

住吉大社にはいくつかの参拝ルートがありますが、初めて訪れる方におすすめなのが「正式参拝コース」。

反橋を渡り、手水舎で手を洗って心身を清めた後に、本殿四棟を順に参拝するもっとも基本的な回り方です。「反橋と本殿だけでも見る価値はあります。特に国宝のご本殿は、ぜひ足を運んでいただきたい場所です」と武田さんも太鼓判を押します。

また、願いごとに合わせたルートを楽しめるのも住吉大社ならでは。「商売繁昌・家内安全コース」では、初辰まいりの4社を巡りご利益をいただきます。

もう一つの「心願成就コース」では、五所御前やおもかる石など、願いの成就を祈るスポットを巡ります。境内は広いので、無理なく楽しめる範囲で歩くのがポイントです。

住吉っさんの歩き方 | 境内をめぐる | 住吉大社(外部サイトへのリンク)

「二拝二拍手一拝」の正しい作法と心得

住吉大社をはじめ、多くの神社で基本となるお参りの作法が「二拝二拍手一拝」です。まず二度深くお辞儀をし、二回拍手を打ち、心を込めて祈り、最後に一度深くお辞儀をします。「神社によっては回数が違う場合もありますが、基本は変わりません」とのことです。
また、境内を歩く際の心がけについても教えていただきました。「神様の前を横切るときは、少し姿勢を低くしたり、向きを変えて一礼したりするなど丁寧にすると気持ちが整います。正面は“神様の通られる道”とされているため、そこを避けて歩く方々もいます」。

住吉大社へのアクセスは公式サイトをチェック!

住吉大社

  • 住所
    大阪府大阪市住吉区住吉2丁目 9-89
  • 開門時間
    午前6時(10月~3月は朝6時半)※正月や祭りなどは例外もあり
  • 閉門時間
    外周門は午後4時、御垣内は午後5時
  • 参拝者専用駐車場
    約200台収容(バス5台)、夜間は閉鎖(正月12/31~1/3・交通規制に伴い閉鎖)
  • アクセス
    南海本線「住吉大社駅」から東へ徒歩3分、南海高野線「住吉東駅」から西へ徒歩5分、阪堺線 (路面電車)「住吉鳥居前駅」から徒歩すぐ
  • サイトURL
    https://www.sumiyoshitaisha.net/(外部サイトへのリンク)

人生の節目に寄り添う、住吉大社のご利益と学び

住吉大社を訪れると、昔から多くの人々が人生の節目にここで願いを託してきた理由がよくわかります。結婚や家族の健康、子どもの誕生、そして「家を建てる」「マイホームを持つ」といった大きな決断まで、どれも暮らしに欠かせない願いです。
住吉大神が司る「祓」は、心の不安や迷いをそっと払い、前に進む力を与えてくれるといわれています。大切な選択を控えているときに、気持ちがふっと軽くなるような感覚を得られるのも、住吉大社ならではの魅力です。
初辰まいりの商売発達、誕生石の安産祈願、五所御前の心願成就など、今の暮らしにも通じるご利益スポットがそろっています。新たな人生を築くとき、家族の未来を守りたいとき、そっと背中を押してくれる場所として、住吉大社を訪れてみてはいかがでしょうか。

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関西みらいの住宅ローン

執筆者

五賀雅子

車業界、教育・医療関連の業界新聞記者を経て、出版社&編集プロダクションにて書籍の編集や子育て情報誌、雑誌等の編集・制作を担当。現在はライターとして、金融や介護、家事、育児、医療、レジャーなど幅広い分野の記事制作に携わっている。

  • 関西みらい銀行が監修しています